青い三角形部屋

「この異端者よ!」

吉屋信子記念館(2019年11月)

吉屋信子ファンの友人に見たいと言われたので、再公開しました。

 

 

リビング。画像左端の奥が玄関からの入り口です。

 

リビングの後ろの和室からの眺望。視点側も引戸になっていて、非常に開放感があります。画像右側が壁です。

 

上とほぼ同じ位置で振り返ると、書斎になります。(書斎と和室の間にちっちゃい通路が挟まれて、そこに立っています。)天井にも窓が開けられていて、集中しやすいようにようにデザインされたと、スタッフさんが紹介してくれました。中には入れないです。

 

通路の奥が寝室ですが、中に羽織が陳列されていて撮影不可です。

 

通路を折り返すと、ダイニングルームです。(上3つの部屋がL字になっているが、もう一角がダイニングルームです。)壁の向こうはキッチンみたいで、引戸から料理が出されるっぽいです。(記憶がちょっとあいまいです)

 

庭から見た感じ。左から寝室、和室、リビング、玄関です。木々に囲まれて、冒頭の玄関までの通路からは庭をあんまり見えないですので、リビングに入った途端に開かれた庭の景色は素晴らしいサプライズになりますね。

 

リビングの方に近寄るとこんな感じです。陳列棚で仕切られた奥側がダイニングルームです。

 

最後に展示物をいくつか。

 

以上です。

今見返すと写真撮るの下手すぎたので、今年の11月にもう一回行ってみようかなと考えています。

 

以下余談です。

最初に入った時は私一人しかいませんでした。ウロウロしてたら、スタッフのおばさんが出てきて軽く会釈して隅っこに椅子を置いて読書し始めました。

しばらくすると女子高校生一人と(多分)ヨーロッパ人の女性一人が入ってきました。

したらおばさんがとても嬉しそうに立ち上がって挨拶して、親切にガイドし始めました。

私はちょっと寂しく感じましたが、仕方ないと思って玄関までウロウロして、そろそろ帰ろうと思っていたら、ちょうどおばさんが二人を玄関まで案内してきました。

ちょっと気まずそうに、おばさんは私に声を掛けました。なんでここに訪れたかと。

私はちょうど手元にあるリュックから、『女人 吉屋信子』を取り出して、これを読んだからと返しました。

おばさんはちょっとびっくりして、楽しそうに私にも案内してくれると。

部屋の案内をしてもらい、著書の展示棚へ着いたときに、おばさんは代表作である『花物語』をわたしたちに紹介して、読んだことあるかと私に聞いた。

はい、あでも一番すきなのはやはり『屋根裏の二處女』です。

おばさんが目を丸くして、毎年卒論のために女性が何人か来ていますが、こういわれる男性は初めてと言いました。なんでそれを読んだのとまた聞きました。

私はちょっと恥ずかしい感じがして、目を泳がせて展示棚を見ている他の二人に聞こえない小声で「百合漫画から」と返しました。

したらおばさんの目が潤んでいるように見えて、「そうなんですか。吉屋信子先生が知ったらきっと嬉しいです。」と聞いて、私も涙ぐんでしまいました。

そのあと、おばさんがめっちゃくちゃ熱心に普段開かないキッチンのドアを開けて見せてくれたり、リビングの戸袋やそれの木材、庭にある花まで紹介してくれました。

結局閉館時間まで過ごしました。